耳形認証

耳形認証とは?

生体認証システムにはいくつかの種類がありますが、中には「そんなところで認証ができるの?」と思えるようなマイナーな部分を使用することもあります。
その中の1つが「耳形認証」や「耳介認証」と呼ばれる耳の形によって本人かどうかを確認するという方法です。
人の耳は細かく見ると複雑な形状をしており、人によってかなり違ったものになっています。
指紋や静脈はパッと見ただけでその違いを認証することはできませんが、耳の形の場合にはカメラなどで撮影しただけでその人の形状を記録することが可能です。
そうした意味で手軽にできる簡単で確実な認証システムであるということが言えます。

日本においてはあまり有名ではなさそうな耳形認証・耳介認証ですが、実際には犯罪捜査などの現場ではかなりメジャーな認証方法となっています。
防犯カメラなどの映像を用いての顔認証はよく行われますが、顔は案外よく似た顔立ちの人は多く見られるものですから、確実に本人を特定するのはかなり難しい作業です。
しかし顔認証と合わせてこの耳形認証を用いると、かなりの精度で本人特定をすることができます。

特徴と利点

また耳形認証の優れている点として挙げられているのが、人の体の成長によって大きく差異が生じることがなく、一度本人の情報として登録をしてしまえば半永久的に使用することが可能という点です。
人の体は思春期までに急激に成長し、その後も成人になるまでゆるやかに変化していきます。
そのため顔認証システムでは幼い時期に顔情報を登録しても時間の経過ですぐに認証できなくなってしまうというようなこともあります。
しかし人の耳は一度形が決まってしまうとほとんど変化なく体の一部として機能していくので、正確性が高い情報として使用していくことができます。

さらに、指紋認証の場合にはその情報を隠すために手袋をしたり、指先にわざと怪我をしたりというような方法が取らたりしますが、耳の場合は一部分だけ情報を隠すというようなことはほぼ不可能です。
ただし路上の防犯カメラなどで本人認証をする場合などには、耳が隠れる服装や髪型をしていたり、光の加減によって見えづらくしているときもあって確実に形状を測定できるとは限りません。
あくまでも単体として個人を特定するためというよりも、ほかの認証システムと合わせて使用することにより、認証制度を高めていくという方法の方が、現段階では耳形認証システムの導入方法としては適しているようです。