視線認証を活用した「マイトビー」

視線認証を活用した「マイトビー」

会話や意思表示が困難な障害をお持ちの方、レット症候群の患者さんに向けて、NPO法人レット症候群支援機構において、視線で意思伝達を行うという装置を貸し出すということを発表しています。
このプロジェクトの貸出期間は2ヵ月で、患者団体NPOとしてはこうしたサービスが日本初の試みとなっています。

マイトビー(C15Eye)というこのシステムは、スウェーデンのトビー・テクノロジー社という企業が作ったものです。

パソコンのキーボードなどを利用できない患者さんやお子様向けに開発されていて、装置本体のカメラが使用する患者さん、お子さんの眼球の動きをアイトラッキング方式によってとらえることで、画面上の文字、アイコンのどこを見ているかを判別し、言葉にしなくても意思表示ができるシステムです。

予備実験では、レット症候群の女の子に牛さんと、親御さんが呼びかけると、画面上の牛の画像にそのこの視線が移動、そして装置が認識し「モー」という合成音声が流れました。
次に鶏は?というと、鶏の画像に視線が移動し「コケコッコー」と音声が発せられました。
この女の子は言葉遊びなどの経験はまったくありません。

そもそもレット症候群とはどんな病気?

ここでレット症候群都いう病気はどのような病気なのか説明します。
レット症候群は、女児の1万人に1人の確率で起こる進行性の神経疾患です。
日本には推定ですが、1000人の患者さんがいるといわれます。

この病気に対しての治療法は確立されておらず、対症療法以外ありません。
つまり、病気と共に生きていくしかない疾患ということになります。

この病気を保有している患者さんは、言葉を発してコミュニケーションをとるということができず、身体機能においても、知能においても重度な発達障害を持っていることが多く、患者さんと介護するご家族の生活の質を向上させるために、マイトビーのような特別な方法での意思伝達が必要となるのです。

コミュニケーションツールとしてのマイトビー

欧米ではレット症候群の患者さんとコミュニケーションをとるため、重度紹介者用意思伝達装置「マイトビー」が利用されています。
生活の質を向上させるということに大きく貢献しているのです。
体を動かすことなく自分の意思を伝達でき、視線でパソコンを操作できるという会話生成デバイスは、目だけでのコミュニケーションを実現したのです。

日本では筋萎縮性側索硬化症や、脳性まひなどの失火をお持ちの患者さんが利用されている例がありますが、装置一式を購入すると170万円という高額な費用がかかるため、行政からの補助無くして購入は難しい状態です。
補助金が認められるためには、日常生活に必要不可欠と認定されることが必要で、レット症候群の方の場合、日常会話等を獲得する以前の幼少から重い障害があるので、文字や絵などを認識できていない、意思表示の伝達は無理ということで、補助金が下りた例がないのです。