導入事例概要

認証システムの導入事例

この生体認証システムが注目をされるようになった背景として、最重要機密事項を取り扱う研究所や、原子力発電所といった厳重な出入り管理が必要な施設でより確実な本人特定方法が求められてきたことがあります。
それまでの認証システムでは、最初に権限を付与する人物に対して許可証となるカードを発行し、それをカードリーダーに通すような方法で行われてきました。

あるいは入り口に門番をおいて、人の目による管理も同時に行われました。
本人特定方法としてはかなりつけいる隙も大きく、厳重な管理体制をしくという意味においては不安が残る方法でした。
更に最近ではインターネットを通じた商取引が活発になってきたこともあり、従来のような個人情報の口頭確認やパスワード入力だけでは完全に管理ができていると言えないような状態が生じています。

このバイオメトリクスによる応用事例を大きく分類すると、まず安全性を追求するための導入と、利便性を高めるための導入とに区分することができます。
まず、安全性を高める導入事例としては、上記のような入室管理の他に電子パスポートや金融取引管理、住宅におけるセキュリティ管理などがあります。
一方で、それまで行なってきた本人確認をバイオメトリクス認証にすることで利便性を高めることができる事例として、企業における勤怠管理システムや医療分野での電子カルテ、小売店での会員登録などが挙げられます。

ネットワーク上のオンラインショップなどでの本人認証では、利便性と安全性の両方にバイオメトリクス技術を使うことができていると言えます。

ホームランドセキュリティ

この認証システムで最もその効果を発揮するのは、やはり「ホームランドセキュリティ」という国際的な防衛や防犯での場面です。
古くから指紋を犯罪捜査に使用してきたように、顔認証や声紋認証などは今も犯罪を防止するためのあらゆる技術に応用がされています。

また海外旅行をするときに必要となるパスポートにも、現在ではICチップが埋め込まれています。何故かと言うと偽造をしにくいためです。
電子パスポートによるICチップは外観だけではそれが備わっているかがわからず、また規格が主要各国で共通したものが用いられています。

また、各国の空港では独自の生体認証システムが導入されており、カナダのバンクバー空港などでの虹彩認証、アメリカNY空港での掌形認証、オーストラリアのシドニー空港での顔認証といった、それぞれが独自にセキュリティ対策をしています。