医療機器における生体認証

医療機器の生体認証について

医療の現場においても、その治療や検査のために生体認証システムが大活躍をしています。
ここ近年の医療技術の進歩は医療機器の進歩と言ってもよいほどで、より正確に確実に患者さんの様態をつかみ、不調が起きている場所を調べることができるようになっているのです。

まず現在多くの現場で使われている医療機器としては、ワイヤレス生体情報モニターというものがあります。
これは患者さんに設置した機器が心電図や心拍数、血圧などを即座につかみ、その情報をアンテナから発進して中央の機器で受信するようになっているものです。
つまり患者さんの生体情報を子機が受取って送信することで、中央でモニターを管理する人に情報を伝えるというしくみです。
これまでこのような生体情報をワイヤレスで認証するというしくみは、どうしても電波状態が安定しないとうまくできないことが問題視されてきたのですが、現在では2本のアンテナを使用する「ダイバーシティ方式」というものが使用されていることで、仮に1本目のアンテナがきちんと送信をすることができなくなってしまったとしても、もう1本がそれを補って送信することができるようになっているため、安定的に生体情報を送ることができます。

こうした生態状態を送信する方法のうち、より高度な技術が使われているのが人工心臓の給電システムです。
人工心臓は体内においてその人の生命の最も重要な器官である心臓の代わりを行います。
人の心臓が止まってしまうと生命が終わってしまうため、人工心臓においては電池切れが起きてしまったらその瞬間生命の危機にひんしてしまうことになります。
これまではそうした電池切れを防ぐために数年に一度ペースメーカーの取り替え手術が行われてきたのですが、最新の機器を使用することにより手術をしなくても外部からワイヤレス給電を行うことができる技術が開発されています。

ワイヤレス給電

ワイヤレス給電システムとは、体内にある人工心臓に永久磁石や電磁石を組み合わせた電磁アクチュエーターを搭載することにより、電磁誘導でエネルギーを供給できるようにしたものです。
これを経皮エネルギー送電システムといい、長年心臓病に苦しんできた人にとって大きな助けとなるものとして期待されています。

これら医療機器分野の生体認証システムは、今後も急速に発展してゆくことでしょう。
従来ならば難病であった病気の治療にも役立てることができるようになるに違いありません。