魅力的なアイデアでも問題点が山積み

パスワードより強い認証方法

指紋による認証や顔による認証をおこなう生体認証は今現在、多くの場面で取り入れられています。
これまで認証方法と言えばパスワードによる認証が主流であって今も多くの場面において使用されています。
銀行などでお金を引き出す際にもパスワードを用いている人が圧倒的に多いのです。

しかし、パスワードは最近でこそ生年月日が使えなくなっているなど、推測しにく番号を使うように指示されることが多くなっていますが、今でも昔のまま生年月日を使用している人は多いですし、そのほかの番号を使用しても同じパスワードを長年に渡って使用している人が多いのです。
銀行などでは定期的なパスワードの変更を求めたり、ワンタイムパスワードなどと呼ばれる番号作成の機械を使ってそのときだけ使えるパスワードを発行するなどしていますが、前者は銀行側に強制力があるわけでもないので、あくまでもお願いだけにとどまっており、後者は面倒で使わないと考える人が多いのも事実です。

台頭する生体認証

このような状況にあるため、パスワードを推測されたりする事例も増えていて、そのために台頭してきているのが生体認証です。
指紋や顔を使って認証をおこなうために推測しようがありませんので、これはパスワードと比較すれば安全性が高いシステムと言われています。
しかしながら、生体認証が100パーセント安全なもので、問題もない存在であるかと言えば、それは違います。

たとえば指紋は一生変わらないものですが、力の入れ方などによって変わってしまうこともあるのです。
仮に生体認証を使用するために、最初にサンプルとして自分の指を当てて登録をおこないますが、このときにどの程度の力を加えて登録したのかを覚えている人などいません。

そのため、認証をおこなう際に登録時よりも軽くタッチしてしまったり、登録時よりも強めに触ったりして、サンプルと認証時の指紋が異なると機械が判断してしまうこともあるのです。
完全に同一な人物であってもこのような状況になるのです。

また、顔認証の場合も、部屋の明るさやヒゲの有無、化粧の有無などによって異なる人物と判断されてしまう可能性があるのです。
これは言い換えれば本来は異なる人物を同一と判断してしまう可能性もあるということになりますので、セキュリティの面から言えば100パーセント安全なシステムとは言い切れないと言われているわけです。

このような状況にありますので生体認証はさらなる進化が求められているのです。
もちろん、これらをクリアするために様々な研修が進められているのですが、まだ100パーセント安全と言われるまでのレベルにはなっていません。そのため、これらの解決が今は強く望まれているのです。