安全性について考える

安全性について

カード式とは異なり、本人であることをより確実に判断することができるものとされています。

ですがどれほど厳重に鍵をつけた扉も侵入する方法が全くないわけではないように、生体認証でも完全ということはありません。

やや物騒な話になってしまいますが、空き巣や泥棒に入ろうと思う人は侵入をするときには複数の防御の中からより弱い部分をついて侵入を試みます。

情報管理に関しても同様で、どのような方法をとればもっとも確実に侵入ができるかということがセキュリティ面での甘さになってきます。

実際にあったマレーシアの事例を紹介しましょう。
高級車であるメルセデスベンツがその所有者の認証に指紋を用いていました。
しかし、犯人は持ち主の指を切り落として盗難をするという非常に大胆な手口が用いられたということが起こったのです。

このことは安全性が高いはずの生体認証システムにも重大な欠陥があるとして社会的に大きな衝撃を与えました。

つまり、盗難を防止するために本人の指紋を持った人間以外の人間が乗り込もうとしてもスタートをしないしくみを作ってしまったことで、盗難をしようとする人たちに対して「車の安全装置を壊すよりも、指を切った方が早い」という認識を与えてしまうとようになってしまったのです。

皮肉なことですが、車の安全性を高めてしまった結果、その持ち主の安全の方が脅かされてしまうことになってしまいました。

イギリスの事例

同じような事例として、イギリス政府が都市部での犯罪増加を止めるため市内の多数の個所に防犯カメラを設置したところ、カメラに映る範囲の犯罪は減少したもののその周辺地域で犯罪が急増してしまったということがありました。

このことから、生体認証システムを導入するときにはシステムの安全性とともに最悪の時にはどのような方法がとられてしまうかということまでも想定しておく必要があります。

まさかセキュリティ管理室に入るために突然切られるような危険性は少ないとは思いますが、それでも安全性大切な情報を扱う人の防犯意識は高く持つように啓蒙していくことが大切になります。

 

それとこの理屈でいきますと、同じような業務を行う複数の競合他社があった場合、よりセキュリティが甘い方の企業が狙われやすくなるということにもなります。

自社のセキュリティ対策を考えるときには、周辺の企業に比べて自社のものが甘くできていないかどうかということもきちんと調べてレベルを設定するということもまた大切な防犯対策です。