生体認証の問題点

指紋がない人がいるという事実

生体認証は優れた技術ですが、まだ問題点もある技術とも言われています。
指紋を使用した生体認証は多いのですが、世の中全体で見た場合には指紋がない、もしくは指紋が薄い、さらには以前は指紋があったものの、今はなくなってしまったなどというケースもあるのです。
たとえば怪我などによって物理的に指がない場合もこれに含まれますし、皮膚のトラブルなどによってその治療をおこなう中で指紋がない状態になってしまったなどというケースもあるのです。

ほとんどの人にとって指紋は当たり前に存在しているものですが、世の中というサイズで見た場合にはその当たり前は当たり前ではないのです。
もしも仮に企業や団体などが指紋を用いた生体認証のセキュリティシステムを採用した場合、指紋がない人はセキュリティを通過することができません。通過するための要件を満たさないのです。
数十名や数百名レベルの企業であればそのようなケースは稀かもしれませんが、数千人規模の人間が動く企業や組織となれば、そのようなケースが頻発するケースもあります。

そのようなときに、毎回例外扱いをするのか、別の方式で入退場を管理するのかなど、会社サイドは悩むことになります。
また、指紋がないというレッテルを一部の社員に貼ってしまうことになるため、これは指紋による生体認証の問題点のひとつとして今も議論されているのです。

アレルギー反応という問題点

また、指紋であれ静脈認証であれ、認証を受けて入場できるようにするためには、入場しても良い人物の情報をまずは登録することになります。
そのような行為にまったくアレルギーがない人が大半でしょうが、中にはアレルギーを持つ人もいるのです。

イメージとして指紋を登録する行為は前科者がおこなう行為という思い込みがあるために、いくら企業に勤めるため、組織の一員になるため、さらにはセキュリティや身の安全のためと言われても、納得できない人が出てくる可能性があるのです。
そうした人物が出てくる可能性があるということも生体認証の問題点のひとつなのです。

自分はNGな人間と考える人々

さらに、もうひとつの問題がエラーです。
機械がおこなうこととはいえ、たとえば指の当て方がマズかったなどという理由でエラーとして認識されてしまうことがあるのです。
このような場合、気にしない人は気にしないのですが、気にする人は気にします。

要は自分がNGな人間ではないかと考えてしまうのです。
もちろん、これはただのマイナス思考でしかないのですが、このような人間がいることもひとつの問題点なのです。

人間を相手にする技術だからこそ、人間の心情面が問題点となることが多いのです。
人間のために存在する技術であっても、この問題点のクリアが今は望まれているのです。