音声認証

音声認証とは?

携帯生体認証(Biometrics:バイオメトリクス)による認証方法はいろいろですが、携帯電話など音声を受送信するシステムでの導入が進められているのが音声認証です。
音声認証には二種類があり、人の声から特徴を抽出してそのパターンから本人確認を行う「話者認識」と、音声を拾ってデータ化することで言葉として生成しなおす「音声認識」の二種類です。
よく誤解されているのが、人の声データを指紋認証や静脈認証のように確認方法の一つとすることを「音声認識」と呼ぶ場合です。
実際にはこのような本人認証のための音声データ利用については「話者認識(Speaker recognition)」というふうに分類されます。

また話者認識の場合にも方法は二つあります。
一つ目は特定のキーワードを登録することで、その再現をすることで本人であることを確認するというための方法であり、二つ目は誰が話をしているかわからない状態の中から特定の個人の話し方の特徴をピックアップして本人であることを証明するという方法です。
利用シーンで比較すれば、一つ目の方法の場合は指紋認証や静脈認証と同じように入退室や機器の使用権限を確認するときに使用することになり、2つ目の方法のときには犯罪捜査などとして録音をしたデータを解析するために用います。

バイオメトリクスの利用

バイオメトリクスとしての利用では、話者認識として声紋データを使用することもあります。
特にセキュリティの高さが求められる銀行など金融機関においては、クレジットカードやインターネットバンキングの利用時に声紋データを他のバイオメトリクスと合わせて利用するというシーンが増えてきています。
従来のパスワード管理に合わせて複数の本人認証システムを導入することでより高度で正確な本人認証を行うことができるようになるというわけです。
現在では、日立製作所やニュアンスコミュニケーションズジャパン、アドバンスメディア、富士通といった大手システム開発企業が声紋を使用した本人認証システムの開発を進めています。

声紋を使った本人認証の場合、指紋や静脈を使用した場合に比べて若干精度が落ちてしまうという問題があります。
指紋認証や静脈認証の場合、誤認証が起きる確率は0.01%~0.1%程度と言われますが、声紋認証の場合それよりもかなり高い0.1%~1%くらいの確率で起きてしまうといいます。
今後はそうした誤認証を防ぐための精度アップと複数のシステム同時利用といった方法が導入されるのではないかと予想されます。