新しい生体認証の種類

生体認証の種類

生物学的特徴を計測することで行う本人認証システムには、指紋や虹彩といったおなじみのもの以外にもたくさんの種類があります。
今日までに実際に導入された例を挙げていきますと、血管パターンを計測するものや、耳介という耳の形、汗腺、匂い、DNAによる判定方法があります。

中でも血管パターンは微弱な赤外線を照射することで比較的簡単に認証ができるシステムであるため、眼球の網膜血管を計測するタイプや、手のひらの静脈の形状を計測するタイプ、また指静脈を認証するタイプなど複数の方法があります。

指紋認証とともに多くの現場で使われるようになってきたのが最後の「指静脈パターン認証技術」で、近赤外光を指先に照射することで、その透過光から指の静脈画像を取り出し、登録してあるパターンと照合する方法です。

血管パターンの認証で使われているのは「近赤外光」という人体には害のない光線です。
近赤外線は人体に対して透過性が高い光であると同時に、血液中に含まれるヘモグロビンに吸収されるという特徴があります。
そのため、近赤外線を人体の部分にあてると血管部分の形状のみが簡単に撮影できるというしくみです。
指静脈認証のメリットは装置が非常に小型であり、正確性が高いということです。また指先という部分により、従来型の指紋認証と同時に判定を行うこともできます。

網膜血管パターン

網膜血管パターン判定などでは、糖尿病など血液の病状が見られると微妙に形状が変化してしまうことがあるのですが場合によってこの方法が使えなくなることがあります。しかし、指先の静脈においてはその心配はありません。

探偵推理小説のトリックの中には、隣の部屋で盗み聞きをしていた証拠として、耳の形である「耳介」を持ち出すものもあります。
耳介とはその人の耳の形状やシワを含んだ全体の姿のことで、非常に複雑に入り組んだ軟骨によって構成されています。
この軟骨による凹凸形状はその人毎に違っており、全く同じ人は2人としていないということが医学的研究によって明らかになっています。
耳の大きさは16歳までにほぼ決定します。
その後の体の成長に合わせ若干の変化はありますが、外的な影響がないかぎり終生一定であると言われます。

他にも珍しい生物学的認証方法として、汗腺の分布位置を計測するものや、ボラタイル(Volatiles)という化学物質を用いて行う人の匂い特性の計測するもの、さらにはDNAの塩基配列を調べるものなどがあります。

これらは他の認証方法よりも確実性が高い反面一般導入にはコストや装置の問題もあるので、一部の機関でしか現在使用されていません。