バイオメトリクスの精度について

バイオメトリクスとは?

生体認証(バイオメトリクス)の利用シーンはこうしている間にもどんどん広がっています。
今後大幅に導入が検討されている「国民マイナンバー制度」にも、バイオメトリクスを利用した本人認証の方法が使用されることになる可能性が高まっています。
この記事を書いている現在ではまだ未確定なことですが、もし国家の政策的にバイオメトリクス技術が利用されるとなれば、民間においてもかなりの導入シーンが出始めるのではないかというふうに考えられます。
バイオメトリクスを導入するときに気になるのが、どのくらいの精度で本人確認ができるのかということです。
例えばICチップ付きのカード認証の場合、カードの盗難もしくは偽造をされてしまうと、本人がそこにいなくてもなりすましで勝手に情報を操作されてしまいます。
バイオメトリクス導入が勧められているのはこれら「盗難」や「データ複製・偽造」を防止できるためということが大きな理由なのですが、本人であるにもかかわらず認定してもらえないということはないのでしょうか?

一例として、カメラによる顔認証システムを挙げてみます。
顔認証システムでは、カメラ内に映った人の顔から目鼻、顔型などいくつかのポイントを抽出して最も近い数値であったデータを本人として認証します。
ですが、例えば他人の空似のように非常によく似た顔立ちの人であったり、同じ人であっても加齢や疲労によって顔の形に変化がある、むくみや過度のダイエットによって輪郭が変わったといったような場合にはどうでしょう。
もっと単純な例をとれば、メガネや眼帯をしたとき、あるいはその時の光源の状態にもなく認証できるのでしょうか。

顔認証システムの精度

実はつい最近まではこれら顔認証システムの精度はそれほど高いものではなく、例えば一箇所ではA社製のカメラを使い、別のところではB社製のカメラを使っていてその2つのカメラの性能が違うというだけでも同一人物として認定してくれないといったこともあったようです。
そこで、その問題を解決するため、現在ではバイオメトリクスの国際基準を定める動きが始まっています。
1996年に電子商取引実証推進協議会(ECOM)の本人認証ワーキンググループにより精度評価法指針が検討さえるようになったことを皮切りに、バイオメトリクスに関しての評価基準がまとめられてきています。
今後は本人認証に1つの基準のみではなく統一された複数の認証方法を用いることにより、外的な影響を受けない方式が採用されていくことでしょう。