歴史と変化

認証の歴史

生体認証・バイオメトリクス認証システムによる本人認証の歴史は古くから存在しています。日本においても「拇印」という指に朱印などをつけて紙に形状を残す方法が多くの場所で使用されてきました。
血判状といった本人が責任を持ってたてる誓いの場所に指紋が使われていたこともあり、確実性や信頼性という点では認証技術が現在のように確立する以前から大きく取り扱われてきたようです。
日本において事務的作業の方法として生体認証システムが使われるようになったのはだいたい1980年代の初期からとされています。この頃に開発されたコンピューターによる指紋照合アルゴリズムによって、飛躍的に個人認証の精度が高まりました。
この導入初期にあたる1980年代初頭をバイオメトリクス認証第一期と呼びます。

第二期は1985年のワークステーションが市場で手軽に利用をできるようになった頃です。
それまで警察組織などごく一部の大きな予算が扱える場所でしか利用ができなかった指紋認証システムは、企業など民間の現場でも手軽に利用できるようになりました。
第二期には主に施設管理として用いられることが多く、機密事項書類を扱う場所への出入りや、原子力発電所などの重要施設への立ち入り検査などのゲートキーパーとしての役割を果たしていました。
ちなみに、1985年から90年代くらいには優れたSF作品が数多く発表されましたが、この時期に創作された作品の近未来の描写には、生体認証を使ったゲート管理が頻繁に登場してきます。
当時から最新技術として注目されてきたことの現れでしょう。

第三期

そして第三期ですが、これは1990年代の終わりから2000年以降の現在のことです。
一般家庭に高性能のパソコン機器が手軽に使用されるようになり、インターネットを通じた取引もごく日常的に行われています。
非対面で行われる商品・金融取引においては本人認証は非常に重要なセキュリティ対策なので、インターネットショッピングやテレホン・オンラインバンキングなどの現場ではしばしば生体認証が取り入れられています。
2003年以降はモバイル機器による認証システムの導入が進んでおり、バイオメトリクス認証装置の出荷台数は既に40万台を突破したといいます。

今後も更に認証システムの低価格化や高性能化は進むと予想されており、各種サービスにより多く利用されていくのではないかといいます。

バイオメトリクス認証を専門に提供するサービス企業もここ数年で急増しました。